慶長12年(1607年)、当時の高山城主であった金森重頼のとき、大工の高橋喜左衛門が椹(さわら)の木で作った、蛤(はまぐり)の形のお盆を、重頼の長兄である重近(宗和)に献上し、気に入った重近が、塗師の成田三右衛門に塗らせたのが始まりとされています。
以後、自然のままの木目を生かした黄金色の漆器“春慶塗”は山国である飛騨らしい特産品となりました。誕生当初は、茶器としての利用が主でしたが、江戸時代以降、盆や重箱など一般生活用品も多く作られるようになり、庶民も手にするようになりました。
第二次世界大戦中は一時的に衰退をしましたが、戦後は産地として復活。高度経済成長期には、贈答品としての需要が増え、また近年の高山の観光ブームにより、お土産品としての需要も拡大しました。
昭和36年(1961年)には連合協同組合が設立された後、昭和50年(1975年)に、当時の通産大臣(現在の経済産業省)から伝統的工芸品として第一次指定を受けました。(飛騨春慶連合協同組合刊行「伝統的工芸品 飛騨春慶」より一部抜粋)
山田春慶店では重箱や弁当箱、お盆、菓子器、花器などの伝統的製品を継承し、その上でボールペンやデザイン置時計、イヤリングやピアス、ヘアゴム、指輪などの女性向け飛騨春慶塗アクセサリーを販売しています。
どこか古臭く、高価なイメージがある伝統工芸品のイメージを払拭すべく、性別、年齡、国籍を問わず、誰でも気軽にお使いいただけるような製品開発を目指しております。
どちらかと言うと堅いイメージがある伝統工芸品ですが、飛騨高山のお土産(おみやげ)としてはもちろん、内祝、結婚祝い、退職祝い、記念品、引き出物、お祝いのお返しのほか、母の日や父の日、誕生日プレゼント、クリスマスプレゼントなどの男性向け、女性向けのプレゼントギフトとしても大変喜ばれています。いつも同じものになってしまいがちなプレゼントギフトに飛騨春慶塗の製品はいかがでしょうか。ご予算に応じて様々な製品を用意しておりますので、お気軽にご相談くださいませ。
イベントや冠婚葬祭(結婚式・ご法要など)の記念品や引き出物に飛騨春慶塗製品はいかがでしょうか。ご予算や受け取る方に合わせて、様々な製品を提案させていただきます。1つ1つ職人による手作りであるため、数によってはお時間要しますので、お早めにご相談いただければ幸いです。
飛騨春慶には昔からの歴史がある製品が多く、たびたびお客さまから「この製品はどうやって使うのか?」「この製品はどういう場面で使えばよいのか?」といった質問を受けることがあります。
結論から申し上げますと、使い方に具体的なルールはありません。例えばフランス人のお客さまは、本来おせち料理をいれることが多い重箱に、ケーキや洋菓子を入れて日常的に使っているそうです。過去の使い方や価値観にとらわれず、お客さま自身で自由にお使いいただいて何ら問題はありません。
また飛騨春慶の製品は決して安いものではありませんが、お祝い事などのハレの日だけでなく、ぜひとも日々の日常生活の中でお気軽にお使いください。
当店のInstagramでは、“飛騨春慶のある生活”をテーマに、日常生活の中でのご利用方法を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。